社会人1年目から投資をすると最強です。
社会になると積み立てNISA、iDeCo、確定拠出年金…
など、さまざまな投資のお話を聞くと思います。
- なんかよく分からない
- 怪しい
- 損しそう
- めんどくさい
そんな風に思って実際に投資を始める新社会人のなんと少ないことか。
また、今はお金が無いから余裕ができた時にしよう。なんて思っている人はもったいな過ぎる。
なぜなら、初心者において時間をかけて行う投資は最強だからです。
さて、今夜はなぜ新社会人が1年目の時からお金の勉強を始め、投資に触れた方がいいのかを解説します。
投資の本質は時間をかける事

時間をかければ確実に儲かります。
「確実に儲かる」なんて言い方をすれば「どうせ詐欺でしょ」と怒られそうですね。
基本的に「100%儲かる」や「簡単に儲かる」「楽して儲かる」などの甘い言葉は全て詐欺だと思っておいて間違いありません。
ところが、投資の世界においてもっと安全かつ確実に儲かる方法があります。
それが時間をかけること。
投資の神様といわれるウォーレンバフェットはこう言い残しています。
「ゆっくり金持ちになるのは簡単だよ。誰も真似しないだけで。」
投資家 ウォーレン・バフェット
ところが、みんな真似しないんです。
だって早く儲けたいから。
経済は成長する

言うまでもありませんが、経済情勢と投資による利益は比例します。
経済活動が上手くいっていない時、例えばコロナ禍では、経済活動がストップしますから投資による利益は小さくなります。
だって誰も働いていないから。
一方で、経済が成長している時は投資による利益は大きくなります。
会社が利益を出して成長している時はその会社の株価も上がります。
このように基本的に投資というのは企業や国の経済活動が上手くいけば儲かるし、上手くいかなければ損します。
ところが、もっと大きな目で見ると経済というのは確実に成長します。
よく考えてみて下さい。
戦後の昭和時代と今の令和時代でどっちが発展していますか?
あるいはもっと遡って江戸時代と今の令和時代でどっちが発展していますか?
答えは確実に「今」です。
そう、経済というのは上がり下がりを繰り返しながら全体としては必ず成長するのです。
だからこそ、時間をかければ確実に儲かるのです。
ところが、みんな今すぐ儲けたいって思うんです。誰も50年後の儲けなんて考えていない。
だから、経済の波が上がり下がりしているところでもがいて失敗してしまうのです。
1年目から投資を始める利点

このように長い目で見れば時間こそが利益なのです。
だからこそ、長い社会人生活の中で最も時間のある1年目から投資を始めるべきなのです。
また、いい意味でも悪い意味でも1年目は大してお金がありません。
だから失敗してもそんなに大きな損失とはならないんです。
さらに、早いうちからキチンとお金の勉強をしておく事で投資詐欺に引っ掛かる可能性も小さくなります。
・時間こそが利益
・失敗してもたかが知れてる
・正しい知識は詐欺を防げる
さて、投資のメリットが分かったところで、ここからは投資のリスクとやってはいけない投資法を見ていきましょう。
基本的に借金を背負うことはない

基本的に投資したお金がマイナス(借金をする)になる事はありません。
私は株や投資と聞いて一番最初に思ったのは、「失敗して多額の借金をするのでは?」でした。
ところが、普通に投資をしていれば賭け金が最悪0になる事はありますがマイナスになる事はありません。
では、よくニュースとかテレビで目にする「投資で人生終わった」人たちは何なのか。
それが信用取引。
信用取引とは別名レバレッジとも言いますが、要は借金をして投資をするという事です。
普通の投資の場合、例えば賭け金が100万だとしましょう。
利益が倍になれば200万円
利益が半分になれば50万円になります。
もっと簡単にいうと、元々の100万円が
儲かれば200万に、
損すれば50万になります。
一方で信用取引とは、元手の100万にプラスしてさらにいくらかを借金して投資するものです。
例えば300万円(100万+借金200万)でスタートすると、
利益が倍になれば600万(うち200万は返す)
利益が半分になれば150万(うち200万は返す)
そうすると、元々の100万が
儲かれば400万に
損すれば50万の借金ということになります。
信用取引をしない時と比べると、利益はさらに倍になりますが、損失は0どころか借金を背負ってしまいます。
つまり、信用取引とはハイリスク、ハイリターンのギャンブルと言うことです。
よって、初心者は信用取引にさえ手を出さなければ最悪投資金が0になる事はあっても借金を背負うことはありません。
やってはいけない投資
やってはいけない投資はリスクが高くてわけが分からないものです。
1つずつ見ていきましょう。
仮想通貨

仮想通貨はわけが分かりません。
いや、仕組みそのものがではなく私を含め一般の社会人においてはまだまだ未知の存在なのです。
また新しい投資手法のため情報が不足しており、税制度を含めた法整備が不十分です¹⁾。
十分に理解できていない物に手を出すのはリスクが高すぎます。
FXのレバレッジ

FX(外国為替取引)とは外国との為替の差を儲けにする投資法です。
少額から始められるのでこれ自体はアリなのですが、先ほどもあったレバレッジには手を出さない方が良いです。
繰り返しになりますが、ハイリスク、ハイリターンなので失敗した時には借金を背負う可能性があります。
リスクの高いものは避ける事が無難です。
デイトレード

デイトレードは儲けられません。
デイトレードとは株や証券の取引を1日に何度も行い、その差額で儲ける方法です。
もっとざっくり言うと、パソコンを何台も置いて、1日中株の値動きをチェックするアレです。
上手く行けば、1日で数百万〜数億もの大金を稼ぐ事ができますが逆にそれだけ失うリスクもあります。
そもそもデイトレードは専門のトレーダーたちが争い合っている戦場なので初心者では100%成功しません。
何より短期的でハイリスクなので我々が目指す投資法の真逆を行っています。
やめときましょう。
投資詐欺

投資詐欺の基本は高すぎる利回りです。
利回りとは投資した元本から一定期間に、どのくらいの利益が得られたかを表すものさしです²⁾。
例えば、100万円投資した時に利回りが5%なら105万円に、30%なら130万円になります。
「ここだけの話、この投資は利回り30%なんですよ。あなたにだけ特別にお教えしているんです。」なんてのは100%詐欺です。
なぜなら、そもそも投資の平均利回りは5%くらいです。
投資の神、ウォーレンバフェットでさえ利回りは20%なのです。
ひとまずこの知識さえ頭に入れておけば利回りが20%や30%がいかに常識外の数字か分かるでしょう。
詐欺師は「あなただけ」とか「今だけ」とか言った甘い言葉で誘惑してきますが、そういう時ほど冷静に正しい知識で追い払いましょう。
投資詐欺はリスクが高いどころか、犯罪ですのでリスクしかありませんし、わけ分かりません。
・甘い言葉に騙されない
・利回りは5%が基本
この事を頭に入れて、正しい知識で自分をしっかり守りましょう。
やるべき投資

やるべき投資は時間をかけて少額から始められるものです。
具体的には投資信託の積み立て投資1択。
投資信託とは様々な種類の株やら債券やらをちょっとずつ買ってプロが運用してくれるというもの。
一点集中投資というより分散して少しずつ色んなところに投資する感じです。
メリットはリスクが小さく、プロに任せるので基本ほったらかしで良いというところ。
デメリットはプロが運用するので手数料がかかる事と長い時間がかかるということです。
また、積み立て投資とは一気に100万とか200万とかを投資するのではなく、毎月1万とか2万円とか少しずつ投資していく方法です。
おすすめは積み立てNISA

初めての人におすすめなのが積み立てNISA。
積み立てNISAとは長期の積立・分散投資を通じた資産形成を後押しするために創設された税制優遇制度です³⁾
ざっくり言うと国が推奨している(年間40万円までなら)税金を取られない投資方法です。
毎月1万とか2万円くらいをちょこちょこ投資に回して行くと20年、30年後にはまとまった利益が出ると言う感じ。
私も毎月1万円ずつ、積み立てNISAで投資しています。
もちろん投資なのでリスクは0ではありませんが、最もリスクが小さく、かつ少額から始められるという点で初心者がすべき投資No.1です。
積み立てNISAの始め方はこちらの記事で詳しく解説しています。(近日公開)
まとめ
お金の勉強、とりわけ投資についての勉強は早ければ早いほど得をします。
なぜなら投資においては時間をかける事がもっと確実で簡単な方法だからです。
まずは、リスクが小さく小額から始められる積み立てNISAから始めてみてはいかがでしょうか。
引用文献
1)シン・サラリーマン サラタメ ダイヤモンド社 2021年 p.578
2)ヒトキキ 三井住友カード
3)みずほ銀行 つみたてNISAとは